#71 小説 映画 聲の形

(原作:大今良時、脚本:吉田玲子、著:川崎美羽)

ガキ大将の石田将也は、耳の聞こえない転校生・西宮硝子をいじめていた。しかし、ある日を境に自分がいじめの対象に変わってしまう。心を閉ざしていた将也は、高校生になって硝子の元を訪れる。

硝子はベッドの上で、ゴロリゴロリと右に左にと回転している。

でもーー小学校が変わっても、友達が変わっても、からかわれることがなくなることはなかった。

それで分かったことがある。

怒っても泣いても、からかわれることはなくならないということ。

だから、笑うことにした。

笑っていれば、相手が比較的すぐにやめてくれるから。

それから、笑うことが私の武器になった。中学生になって、からかわれることはようやく収まった。それは、普通の学校に行かなくなったから。

それでも笑うことはなくならなかった。まるで、顔に張り付いてしまったかのように。

笑っていれば、結弦もばあちゃんもお母さんも心配しないから。

笑ってさえいれば、問題ないと思っていた。

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この記事を書いた人

2004年生まれ。大学3年生。好きな種目はディップス。2025年Shape Fit Festival Men's One Shape 3位。

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