本記事では
・ボディコンテストの主要なカテゴリー4つ
・各カテゴリーの審査基準や求められる筋肉量
・各カテゴリーの有名選手
について解説していきます。
カテゴリーとは?
一つひとつの大会の中に、いくつかのカテゴリーがあります。
イメージとしてはこんな感じです。

男子カテゴリー
ボディメイク大会の男子カテゴリーは4つに分けられます。
- ボディビル
- クラシックフィジーク
- フィジーク
- スポーツモデル
これらのカテゴリーを徹底解説していきます。
ボディビル

ボディビルディング(ボディビル)は最も筋肉量が必要なカテゴリーです。
単純に筋肉が大きいほど評価が高くなります。
選手はビルパンという面積の小さいパンツを着用します。全身の筋肉が審査対象になります。
審査項目は、主に筋肉の大きさと絞りです。
また、大会によってはフリーポーズがあり、表現力が求められます。
審査基準
BODYBUILDING|MUSCLE GATE
- 各部位の筋肉量・ボリューム・密度・カット
(カットとは…筋肉ひとつひとつの部位が皮膚の上から見えている状態のことです。)- 上半身下半身左右のバランス
- ポージングセンス
- フリーポーズでの芸術性・表現力
- コスチュームの着こなし・身だしなみ・ステージマナー
ボディビルの階級は体重別で分けられています。
それから、ボディビルはポージングが多いのも特徴です。
ボディビルのポージング
- フロントダブルバイセップス
- フロントラットスプレッド
- サイドチェスト
- バックダブルバイセップス
- バックラットスプレッド
- サイドトライセプス
- アブドミナルアンドサイ
- モストマスキュラー
- ジュラシック木澤
- 扇谷開登
- 横川尚隆
- 山岸秀匡
- 芳賀セブン
- サイヤマングレート
ボディビル~ポイント
- 全カテゴリーの中で最も筋肉量が必要
- ポージングの種類が多い
- 全身が評価対象になる
クラシックフィジーク

クラシックフィジークは、ボディビルとフィジークをミックスしたようなカテゴリーです。
クラシックフィジークで求められる身体
・ウエストが細い逆三角形のシルエット←フィジーク
・丸み、ボリュームのある筋肉←ボディビル
このように、クラシックフィジークはボディビルとフィジークの中間的存在と言えます。
選手はクラシックフィジーク専用ショーツを着用します。下半身も見えており審査対象になります。
ボディビル同様、大会によってはフリーポーズがあり、表現力が求められます。
審査基準
CLASSIC PHISIQUE|MUSCLE GATE
- 特徴としてバキュームポーズがあり、このポーズができないと評価の対象となりにくい
- 各部位のバランス・筋肉量・ボリューム・密度・カット
(カットとは…筋肉ひとつひとつの部位が皮膚の上から見えている状態のことです。)- ウエストが細くVシェイプな上半身のシルエット、下半身も丸くボリュームのある筋肉
- ポージングセンス
- フリーポーズでの芸術性・表現力
- コスチュームの着こなし・身だしなみ・ステージマナー
身長で階級分けがされており、さらに階級ごとに体重制限があります。
ポージングには以下のようなものがあります。
クラシックフィジークのポージングを見るとボディビルと被る部分が多く、どちらかというとボディビル寄りのカテゴリーとも言えます。
クラシックフィジークのポージング
- フロントダブルバイセップス
- サイドチェスト
- バックダブルバイセップス
- サイドトライセプス
- バキュームポーズ
- アブドミナルアンドサイ
- クラシックポーズ
クラシックフィジークの大きな特徴として、バキュームポーズが挙げられます。腹部を大きくへこませるポージングです。
バキュームポーズを習得できないとクラシックフィジークでの評価は絶望的になります。
- 五味原領
- 湯浅幸大
- 竹本直人
- こんがり
- クリスバムステッド
クラシックフィジークのポイント
- ボディビルとフィジークの中間的存在
- バキュームポーズ習得が必要
フィジーク

フィジークは「海が似合う体」がコンセプトのカテゴリーです。
逆三角形で爽やかな肉体が求められます。
フィジークでは、ボディビルやクラシックフィジークほど筋肉量は必要ないとされています。フィジークはボディビルよりも敷居が低く、人気急上昇中のカテゴリーです。
そのため、フィジークで大会デビューする人も多いです。
選手はサーフパンツと呼ばれる水着を着用します。下半身が隠れるため、下半身は審査対象に入りません。
審査項目としては、逆三角形の上半身、腹筋の美しさ、上半身の筋肉量などが挙げられます。
審査基準
MEN’S PHISIQUE|MUSCLE GATE
- 上半身のアウトライン、サイドから見た時のS字のライン
- 肩の丸み、引き締まったウエスト。前面背面共にミッドセクション・ウエストから広がった広背筋
- 過度に発達したマッスル感は減点の対象になる場合がある
- スマートなウォーキングとバランスのとれたポージング
- 清潔感のある髪型、笑顔、肌質
- コスチュームのセンスや着こなし・身だしなみ・ステージマナー
フィジークでは身長で階級が分けられます。
それから、フィジークはポージングが少ないのが特徴です。
フィジークのポージング
- フロントポーズ
- サイドポーズ
- バックポーズ
- Kanekin
- エドワード加藤
- 伊吹主悦
- 山澤礼明
- なーすけ
フィジークのポイント
- 下半身は審査対象外
- ボディビル、クラシックフィジークより敷居が低い
スポーツモデル

スポーツモデルは造形美を重視するカテゴリーで、適度な筋肉量をつけたバランスの取れた身体を評価します。
スタイルの良い身体、ステージ上でのパフォーマンスが求められます。
NABBA JAPANのカテゴリー紹介によると、フィジークよりも筋肉量は必要ないとされています。
選手は丈のない競技用パンツを着用します。
審査基準
全体的な造形美を重要視した種目で、バランスのとれた筋肉の発達と皮下脂肪の少なさ(パレーション、ストリエーション)、パーソナリティも含めた総合的外観、舞台演出を審査します。
Category|NABBA JAPAN
スポーツモデルのポージングは多くありません。
スポーツモデルのポージング
- フロントポーズ
- サイドポーズ
- バックポーズ
FWJやJBBFといった一部団体はスポーツモデルカテゴリーを設けていません。
スポーツモデルが盛んな団体は、NABBA JAPANやサマースタイルアワードです。
- EITO
スポーツモデルのポイント
- バランスの取れたスタイルの良い肉体
- 日本では割とマイナー
まとめ
ここまで、筋肉の大会のカテゴリー4つについて解説してきました。
近年のフィットネスブームでボディコンテストも盛り上がりを増しています。
各カテゴリーの模様にこれからも注目していきましょう。

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