本記事では、バズーカ岡田さんの著書「栄養で筋肉を仕上げる!無敵の筋トレ食」をレビューしていきます。
「無敵の筋トレ食」とは?

「無敵の筋トレ食」は、ボディビルダーであり、日本体育大学教授でもあるバズーカ岡田こと岡田隆氏の著書です。
本書は、筋トレ歴2〜3年ほどで伸び悩みを感じ始めたトレーニーに向けて書かれており、食事を通じてボディメイクをさらにレベルアップさせるための内容がまとめられています。
食事に対する考え方やマインドセットから、食事テクニックまで幅広く扱われているのが特徴です。基本となる栄養学の知識をベースにしながら、主に減量を効率的に進めるための方法が解説されています。
「無敵の筋トレ食」を実際に読んで良かった点

「無敵の筋トレ食」を実際に読んで特に参考になった点として、以下のような内容が挙げられます。
- ハードゲイナーの中でも、体脂肪がつきにくい人とつきやすい人がいる
- 食事の限界は試してみないとわからない
- タンパク質の摂取量に問題がなくても、過度な水分摂取が原因で下痢になることがある
- 岡田隆の食事遍歴
- 卵の摂取を見直す
- 食べない「オフ」も必要
- アミノ酸スコアは食材を合わせて100にしても良い
なかでも特に参考になったのは、「岡田先生の食事遍歴」「卵の摂取を見直す」「食事の限界は試してみないとわからない」の3点です。
1つ目の「岡田隆の食事遍歴」では、岡田先生が大会に出場し始めた2014年から2018年までの食事スタイルが、年ごとに詳しく紹介されています。
トップボディビルダーが実際にどのような試行錯誤を重ねてきたのかを知ることができ、とても参考になりました。
2つ目の「卵の摂取を見直す」という点では、卵は脂質が多く、消化吸収が必ずしもスムーズではないことなどが解説されていました。
本書では、卵の摂取量は1食あたり1個程度が推奨されています。
僕はこれまで筋トレ界隈の「卵最強論」を半ば盲信し、毎日5〜10個ほど食べていました。
しかし、お腹を下しやすくなったり、肌荒れが起きたりと、体調面での不調を感じることも少なくありませんでした。そのため、自分の中の常識を見直すきっかけになったという点で、非常に参考になった内容でした。
3つ目の「食事の限界は試してみないとわからない」という点については、著者の岡田先生が固形食の効果を確かめるため、鶏むね肉を毎日2kg食べていた時期があったというエピソードが紹介されています。
結果的には自分には合わなかったそうですが、自ら試して検証する姿勢には大いに学ぶものがありました。
「無敵の筋トレ食」を読んで気になった点

- 序盤は知っている内容が多かった
- 章分けの構成
「無敵の筋トレ食」を読んで気になった点の1つ目は、序盤に知っている情報が多かったことです。
本書の序盤では、PFCバランスを意識した食事法やサプリメントに対する考え方などが解説されています。
しかし、本書のターゲットとされている筋トレ歴2〜3年程度の人であれば既に知っている内容も多く、やや冗長に感じました。
気になった点の2つ目は、章立ての構成です。
各章のタイトルは印象的でキャッチーな反面、章の内容をイメージしづらいと感じました。
また、本全体として一つの結論に向かって論理的に積み上げられているというよりは、さまざまなテーマに関する知見や経験談がまとめられている構成になっています。
そのため、「この本で最も伝えたいことは何か」が明確に示されているタイプの本ではなく、必要な情報を拾いながら読むスタイルの一冊だと感じました。
「無敵の筋トレ食」がおすすめな人・おすすめしない人

おすすめな人
- 筋トレ歴1年半以上の人
- コンテスト出場を考えている人
「無敵の筋トレ食」がおすすめな人の特徴の1つ目は、筋トレ歴1年半以上の人です。
筋トレを長期間継続し、食事管理にもある程度ストイックに取り組んできた人が新たな気づきを得られる内容となっています。
2つ目は、コンテスト出場を考えている人です。
本書では減量戦略が大きなテーマとして扱われているほか、岡田先生自身のコンテストに向けた食事の変遷も詳しく紹介されています。
そのため、ボディビルやフィジークなどのコンテスト出場を目指している人にとって、非常に参考になる一冊だと感じました。
おすすめしない人
- 筋トレ初心者
- 精密なバイブル本が欲しい人
- 真新しい情報を求めている人
- 増量したい人
「無敵の筋トレ食」をおすすめしない人の特徴の1つ目は、筋トレ初心者です。
本書は食事管理の基礎を一から学ぶための入門書ではありません。ある程度のトレーニング経験と食事管理の知識を持つ人を対象とした内容になっています。
2つ目は、具体的な数値まで示されたバイブル本を求めている人です。
「トレーニング前には炭水化物を何g摂取する」といった詳細なマニュアル形式の解説は少なく、すでに土台となる知識を持っている人が、自身のボディメイクに活かすための考え方を学ぶ内容となっています。
3つ目は、目新しい情報を求めている人です。
本書の中でも『「大原則」を信じることが重要』と述べられているように、基本を徹底することがテーマになっています。
そのため、奇抜なテクニックや目からウロコの情報を期待している人には、やや物足りなく感じるかもしれません。
4つ目は、増量に関する知識を重点的に学びたい人です。
本書では全体を通して、「食事によっていかに効率よく減量し、良い身体を作るか」が主なテーマとして扱われています。
タイトルに「筋トレ食」とありますが、内容は減量寄りの印象です。
そのため、増量に関する悩みを解決したい人には、最適な一冊ではないと感じました。

